治療中の様子

マウスピースを手に微笑む女性

治療中の様子

マウスピースを手に微笑む女性

矯正歯科とは

そもそも矯正歯科は古く、紀元前にまでさかのぼることができますが、それだけ人類にとって美しさが人の心を捉えてきたのでしょう。矯正歯科は『Science and art:科学と美術(または芸術)』の学問といわれてきました。医療である以上、単に好みの問題ではないので、客観的な美しさを探求する必要があり、科学的な側面を持っているともいえます。とはいえ、単に歯並びが整列しているだけでは美しく見えません。それは感性に訴える部分があるからだと思います。

全て違うお顔・顎の大きさの中に、様々な形・大きさの歯を整列させていく・・、簡単なようで、難しい問題です。特に、「機能的な美しさ」を歯並びに持たせようとすると、多くの制約の中で、限界もあります。

近代的な治療が始まって100年余り、その間にも多くの先達が取り組んでこられた問題です。様々なレントゲンの分析、観察からその人の最も望ましい所へ歯のポジションを動かしていくことが、少しずつ発展してきました。

当院の考え方

個々の患者さんに合わせた治療を行います矯正歯科の治療は、『歯を抜かないで治療する』とか、『マウスピース矯正で治療する』といった単純な考え方で、うまくいくものではないと思います。

師の一人であるCarl.F.Gugino先生には『Patient(患者さん)を画一化するな』と教えられています。『矯正歯科治療は、工業製品を大量生産するのとは違うのだから、個々の患者さんに合わせたオーダーメイドの治療を行うように』、といった意味かと思います。矯正歯科の治療は、人生で何回もするような治療ではありませんので、しっかりと現状を理解して頂き、治療後の口元の変化や、考えられる事、リスクなどをご理解いただいてから何を優先し、どのような器具で治療を行うか、を決めていただければと思います。

矯正治療の器具

矯正治療の器具治療にあたって最も気になるのが、治療の方法=治療の器具の種類でしょう。
一昔前には金属の器具しかありませんでしたが、今は状況が変わりました。
従来からの歯の表からつける器具は、透明な樹脂でできたものや、白いセラミック(焼き物)製など、素材はもちろん、形によってもさまざまなものがあります。
また歯の裏側からつける器具(舌側矯正治療)も、マウスピースタイプの透明な器具も様々な器具が開発され、日進月歩で発展し続けています。
当院では、ご希望に合わせて選択して頂けるようさまざまな器具をご準備しております。

見えないという魅力にひかれて、歯の裏側からつける治療は2006年から、マウスピースタイプの矯正装置は2012年から行っておりますが、すべての治療方法にはそれぞれ長所と短所があることも知っています。ご希望をお伺いして、ご自身に最適な治療法をご提案しますので、ライフスタイルを踏まえて選択して頂ければと思います。